44 CAKE HOUSE UKIPAPA
日常に馴染んで、楽しくさせてくれる〈ウキパパ〉のシュークリームたち
精進しているか? おやつを作り続けて長年経つけれど、この言葉はずっと胸に。
きっとみんなが喜ぶいろんなシュークリーム。
幼い頃から慣れ親しんでいるおやつのひとつが、シュークリーム。中でも『ウキパパ』のシュークリームは、プリンが潜んでいるもの、花が咲いたような大きなもの、ケーキ状にカットされたものと種類豊富。サクッとしたシュー生地と、コクがあるのにスッととける軽やかなクリーム。食べるとその頃の記憶を思い出して、幸せな気持ちに。
今回も、つい、シュークリームを選んでしまったけれど、ロールケーキも季節のお菓子も気になります。手頃な価格だから、次回こそは!

「遊び心のある、親しみやすいお菓子を作るのが楽しくて」と素敵な笑顔の樋口さん。 ポン菓子で作られた「お結び」。愛情がむすび込められた「お結び」との思いも。甘さとサクサク感が絶妙な、大きめシューラスク。袋いっぱいに詰められていて贅沢!
「好き」だから作るおやつは多くの人から愛されて。
太陽のように弾ける笑顔と楽しいトーク。そして、飽くなき遊び心……。その人柄が表れ、地域の人に親しまれる樋口さんのおやつ。
コロナ禍でも、元々のお店の形をいかしてウォークスルー式にしたり、手で触れなくてもドアを開閉できるように工夫したり。ほとんどが樋口さん自ら作ったと聞いて驚き! 聞けば、インテリア系の美大卒で、洋菓子の道へ進む前は照明設計の仕事をしていたそう。
「ものづくりが好きで、甘いものも好きなんです。20代から自分の店を持ちたいと思ってはいたんですが、当時は『好き=仕事』と考えていなくて」
設計の仕事をする中で、洋菓子が日々の癒しに。次第に洋菓子を作りたいとの思いが強まり、神戸の名店『アンテノール』へ転職を決意。働きながら技術を習得していく中で、〈精進〉という言葉をよくかけてもらっていたそう。
「どれだけ心を込めてお店を作っていけるか。喜びをもってイキイキがんばっていけるかが洋菓子の味にも出ます。ものづくりの〈精進〉とは広いものです」
それでも、2022年のクリスマス直後に体調を崩してしまい、3週間入院することに……。
「正直、店じまいを考えたんですが、スタッフたちが『お店をやりましょう!』と支えてくれて、乗り切ることができました。もう本当にありがたいことですよ」

偶然にもウォークスルーの間取りとなった店内。会計は現金オンリー。樋口さんの人柄を表したかのような、明るく朗らかな配色の外観。入口は右から。奥様はミニブーケやスワッグなどのお花を作成。おやつの贈り物に花を添えて
「冷蔵庫におやつがあるよ」と言われるおやつでありたい。
2004年にこの場所で開業したお店も、2024年で20年目に。
「開店した当時はね、辺りは静かだったんですよ」
郊外でひっそり、のんびりとお店をしたくて選んだ土地だったけれど、年月が経って住宅が増えたねと朗らかに笑う樋口さん。
「これだけ長く続けさせてもらっていると、ずっと胸に抱き続けていた夢が叶ったんです。心底うれしくて。辛いこともありましたが続けてきてよかった」
それは、開業時に来てくれた子どもたちが、大人になってお店へ来てくれたこと。かつて、子どもだった人が、成長しても親しんでくれる身近なおやつになれたのだと実感できる時なのだそう。
「そういうお店にしたかった。ずっと抱いていた夢が叶ったのですから、感無量です」
時代ごとに原材料が高騰していっても、なんとか価格を抑えたい。1つ買うのにためらう価格にしたくない。それこそ、家に帰ったら冷蔵庫に『ウキパパ』のおやつがあるよと言ってもらえるようなおやつのお店でありたい。
「たくさんの笑顔が見たい。開業した時から、この想いのままなんです」
だからこそ、樋口さんのお店は居心地がいい。今日も、老若男女問わず、いろんな人が訪れています。
CAKE HOUSE UKIPAPA

店舗情報
- 店名
- CAKE HOUSE UKIPAPA
- 住所
- 富山市下大久保1907-17
- 電話番号
- 076-468-0002
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 火曜、第2水曜
- @ukipapa2004