39 an's kitchen
元気のない時、背中をそっと押してくれる〈あんずきっちん〉のマクロビ焼菓子
子どもの時の記憶は、ずっと残るもの。だからこそ安心・安全で楽しいおやつを。
ガツンと甘すぎないギリギリ塩梅のイイ甘さ。
イベントでであうおやつはどこか特別。『an's kitchen』のおやつもそのひとつで、であったのは富山県内のどのイベントだったか、それともどこかの店頭委託か……
日持ちする焼菓子だからと、ここぞとばかりに買い込んでおいた全粒粉のショートブレッドをひとかじり。よく噛むほどに香ばしさが旨みに変わり、優しい甘さも口の中に広がっていく。この味を知ってしまったら、口の中に入れてすぐ飲み込むなんてできない。よく噛むことは面倒だと思う時もあるけれど、よく噛んだ先に癒しのおいしさが待っているとなれば、そりゃ噛むでしょう!
ルイボスティーと合わせて、ほっとひと息。スマイルクッキー、メープルシナモン、えごまサブレと買い込んだはずなのに、自分のごほうびおやつや友人へのプレゼントに贈っていたら、もう残りは有機オートミールクッキーの1枚だけ。これは思いきって連絡するしか!

工房内の販売スペース。この日は運よく種類豊富。「基本の材料は一緒なのに、いろんな食感や味ができるのが楽しくて」

「スマイルクッキー」が焼き上がるまでをチラッと拝見。工程を見ると愛着がわきます
紆余曲折ありながらも人との縁に恵まれて。
「工房なので種類を置いていなくて。でも、お好きなものがあれば」
と、優しく迎えてくれた主宰のあゆみさん。確かにお店というより、なんだか料理教室みたい。
「ここは草野澄子さんの料理教室だったんです。縁あって知り合い、仲良くさせていただきました。ですが、県外にいる息子さんの元へ行くため、約38年続けてきた料理教室を閉めると聞いて……」
驚きつつも、この設備と部屋を白紙にしたくない思いで受け継いだあゆみさん。この時はここで何をするというのは未定だったそう。手探り状態ながらも、受験フードマイスターの資格と伝え方インストラクターの資格を活かして、心と身体の両輪で受験生を応援したいと考えた矢先。
「私の母が亡くなったんです。東京の実家でひとり暮らしをする父を支えるために、富山と東京を往復する日々が続きました。これでは借りている部屋も設備も放置してしまうと困ってしまって」
そこで友人知人に声をかけたところ、2名が挙手。それが現在も一緒に活動しているなおこさんとさちこさんで、店名にある『an's』は、あゆみさんを含む3人の名前の頭文字から取って付けたものだそう。
「偶然にも、私たちの軸とする『安心』『安全』『安定のおいしさ』に重なったんです」

土日祝は富山県内のイベントに出店。楽しそう!おやつのガチャマシーンが登場することも。この遊び心がイイ!イベントに合わせて、新しいおやつや詰め合わせを出すことも
ほんわかあたたかい気持ちになれる理由が、ここに。
「当初は、受験生を持つ親向けの料理教室やコミュニケーション講座を始めようとしてたんですけどね、準備してスタートしたらコロナ禍と重なりまして」
予定していた料理教室は1回のみとなってしまい、何ができるだろうかと考え抜いて、今のカタチに。主宰のあゆみさんが焼き菓子を何度も試作してレシピを確立し、全員それぞれ安定して作れるようになるまで繰り返す。だからこそ、はじまりの焼き菓子である、スマイルクッキーとショートブレッドには思いもひとしお。中でもスマイルクッキーは、目は竹串、口は型抜き器具の一部分を使って、今も一つひとつ笑顔を手作りされています。
「みんなちょっとずつ顔が違うんです。それが私たちの味かなあ、って」
この笑顔は2020年にスタートした時から変わらず、丁寧に。かわいいだけではなく、おいしくて、心も癒してくれる明るい笑顔です。それはまるで、3人のようで。
「子どもたちを安全な食で応援したい、大人の健康を考えたおやつを届けたい!」
との想いがこもったおやつ。大人だから我慢じゃなくて、大人だって癒されたい、応援されたい時に食べたくなる。そんなおやつにであえて幸せだなあと思うのです。
an's kitchen

店舗情報
- 店名
- an's kitchen
- 住所
- 富山市婦中町速星724 斉藤ビル2F
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 土・日・月曜、祝日(製造所の休日として) ※土日祝はイベント出店あり
- @ans_kitchen2020