50 8ablish TOYAMA
人が集まり、つながり、続いていく願いを込めた〈エイタブリッシュ トヤマ〉のヴィーガンアイスクリーム
生まれ育った、馴染み深い射水の地で、人がエネルギッシュになれる場を提供したい。
のどかな川沿いでゆっくり味わうおやつに秘められたストーリー。
卵や乳製品、ハチミツなど動物から生まれる食材を使わず、有機豆乳をベースに自然素材でつくられる『8ablish TOYAMA』のヴィーガンアイスクリーム。バニラやカカオ、抹茶、あまざけなど種類豊富なフレーバーの中から、今回はレモンとストロベリーのダブルでオーダー。ちょこんと乗せられた鳩クッキーがかわいい!
ヴィーガンアイスクリームは大きく、ずっしり重みもあり、食べると素材そのものの濃厚な味わいがストレートに伝わります。いちごの果肉の存在感、レモンのきゅんとくる酸味も際立っておいしい。そういえば『新湊きっときと市場』内で食べたような?
「今年3月9日に移転オープンしたんです。能登半島地震の液状化被害で『新湊きっときと市場』が長期休業となりまして。それで、このギャラリーがオープンするタイミングで移転オープンすることになりました」

明るいスタッフの笑顔から元気をもらって。オーガニックコーヒー、ソイラテ、ナチュラルティーなどソフトドリンクも充実。ショーケースにはテイクアウト用のアイス見本、クッキー缶が並んでいます。

ウッドの壁には絵や写真などアート作品をセンスよく展示されています
自分たちが暮らすまちだから自分たちで魅力を引き出したい。
今回お話を伺ったのは、『8ablish 』取締役で、『北陸ポートサービス』代表の加治さん。『北陸ポートサービス』は加治さんの祖父が船舶清掃業の会社として射水で創業し、2代目が港の外へと事業を広げ、加治さんは3代目として土づくり・資源循環にも力を入れながら、まちづくりのプラットフォーム『imizutto(イミズット)』も運営しています。そして『8ablish TOYAMA 』は北陸ポートサービスで経営されているのです。
そんな加治さんの想いは、射水新湊エリアの地域創生。
『8ablish TOYAMA』オープンより前となる2014年頃に『射水市世界一挑戦塾』をつくり、ギネス世界記録へ挑戦するなどさまざまな地域活性事業に挑戦していたそう。地域創生の現実も知ったうえで、「まちづくりは外からの誘致に集中するのではなく、実際に地域に長く住む人へ恩恵と配慮を」とバックグラウンドストーリーも話してくれました。
「私の実家は『8ablish TOYAMA』と同じ校区で、このあたりでも良く遊んでいました。『8ablish TOYAMA』の前身だった古民家は、まちの大人たちが集まれる場所、アートにふれられる場所、市外に出た人が戻ってきた時の拠り所として取得しました。ですので、ギャラリーの中にカフェがあるという感覚です」
なるほど、だから小看板にはギャラリー&カフェと書かれているんですね!

店舗の目の前を内川が流れています。係留された小型漁船の姿も。ライムグリーンの外壁が目印。『imizutto』が掲げられています。店内から暖簾越しに見る景色は、どこかノスタルジック!
自分が納得できる形で、よりよい未来へ向かって。
加治さんが〈食〉へ舵を切ったのは、コロナ禍の時。
「外出制限で家にいる時間が増え、家庭菜園用にホームセンターで土を買う人も増えました。それを見て、自分たちが作る土が役立っていると実感し、同時に土が〈農〉と〈食〉に密接に関わり、支えていると気づいたんです。それは地域創生に通じる考え方と同じだと」
土が支える〈農〉で〈食〉を作ろう。商品アイデアはできたものの、どうやって伝えようかと考えあぐねていた時に偶然紹介されたのが、東京の『8ablish』代表・クリエイティブディレクターで、ヴィーガンカフェの草分け的存在の川村さんでした。当初はパッケージデザインの相談をする中で、「〈食〉を囲む人を増やす豊かさ、心の豊かさを生む」というヴィーガンの可能性に共感し、『8ablish』を富山で一緒にやろうと決めたのだそう。
「現在、東京で製造した焼菓子を仕入れて、富山で製造したアイスクリームを東京へ出すという提携形態ですが、今夏から店頭でマフィンも作ることになりました。ゆくゆくは自分たちの土から育てた食材でゼロからいろいろ作り、バックグラウンドストーリー込みで伝えられれば」
それはきっと、地域の誇りとパワーを伝えるおいしいものになるはず。
8ablish TOYAMA

店舗情報
- 店名
- 8ablish TOYAMA
- 住所
- 射水市立町14-2
- 電話番号
- 0766-82-3001
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 火曜
- @8ablish_toyama