27 ハナミユクノ庭
自分にも、あの人にも選びたくなる〈ハナミユクノ庭〉のチーズケーキ
私が作るのは、私が心から好きなもの。笑顔で作ったおやつは、不思議とおいしい。
食べると思わず笑顔になる作り手の想いに満ちたおやつ。
ある日、友人が「たまたま立ち寄ったイベントで、おいしいおやつを見つけたから」と言って、シュークリームを持って家に来てくれたのが、最初のであい。小ぶりながらギュッとおいしさが詰まっていて、疲れた心を癒してくれました。
気になるあまり、イベント出店日に合わせて訪れてみると焼きドーナツやマフィン、チョコタルトと並ぶ中に、ピンクのバーベナとぶどうで彩られた、おだやかなルックスのケーキを発見。マロンのミルククリームで包んでいると聞いたので、スポンジケーキの食感かなと思いつつ食べると、ふわっ、しゅわっと口の中でとろけてびっくり。これはハマりそう!
「ベースはスフレのチーズケーキなんです。雪みたいなくちどけでしょう」
そう話してくれたのは、『ハナミユクノ庭』のももこさん。聞けば黒部の『ケーキハウスミユク』の娘であり、スタッフでもあり、両親とともにケーキや焼菓子を作るかたわら、『ケーキハウスミユク』主催イベントとして『ハナミユクノ庭』を企画運営する責任者とのこと(もちろん出店も!)。
「黒部の『ミユク』は両親のお店で、イベントでの『ミユク』は私の世界観でアレンジしたおやつを出していますから、少し名前が違うんです。でも、ベースの味は同じですよ」

コラボイベントで限定のおやつを作ることも多々。右上は黒部の名水仕込みの「名水コハクトウ」。チョコレートタルトにフロランタン、ココアアーモンドクッキー…と、シックなラインナップの焼き菓子たち。「ときめいて、かわいくって、おいしかったから、とびきりピンクなケーキを!」と、100歳のおばあちゃんのお祝いケーキを依頼されたことも。苺のピューレに苺クリームとピンクで甘酸っぱく!
自分が好きで癒される世界観を一つひとつの〈庭〉に込めて。
『ハナミユクノ庭』は「花」「ミユク」「庭」を合わせたもの。
「『花水木ノ庭』さんでイベントを初開催させていただいた時に、この名前を使いまして。響きがいいなと感じたのと、出店スペースを庭に見立てて、自分の好きを込めた〈庭〉にしようと始まりと想いを掛け合わせた名前にしました」
聞けば、外での活動は、毎週とも言っていいほどの数で、しかも『ケーキハウスミユク』での勤務もきちんと務めながらというからすごい!
「イベントは私一人で行っています。以前、アイシングクッキーのワークショップをしていたのもあって、外に出るのは慣れているんです。忙しい……というより、自分の好きな世界観を追求させてもらえているので、毎回楽しくて充実しているんです」
ももこさん自身もおやつを作るけれど、両親が作る味も大切にしたいと話します。特に思い入れがあるのはチーズケーキ。
「父がお店をオープンした当初から、ずっと変わらず焼き続けているケーキのひとつ。私自身、幼い頃からこのチーズケーキを食べて育ってきたので、想いもひとしおです」

出張カフェの様子。第2水曜『花水木ノ庭』と、第3水曜『ふしき坂ノ上ヴィレッヂ』へは毎月イベント出店しているとのこと。また、ももこさん主催の「ハナミユクノ庭」は年4回季節ごとに開催&出店。こちらはインスタを要チェック!

※価格は掲載当時のもので現在は変更になっている可能性があります。
これまでの経験はどんなことも全て大切な宝物。
祖父母は和菓子店『松美堂』、両親は『ケーキハウスミユク』と、お菓子を作る家で生まれ育ってきたももこさん。幼い頃から手作りの食べ物がそばにあり、それが当たり前だと思っていたそう。
「でも、違ったんです。食材にこだわり、品数が多い食事を毎日手作りするのがどれだけ大変かを、両親と一緒に働き始めてようやく気付きました。本当にありがたいなって」
忙しくても、家族の健康を気遣いつつ、できるだけ作り手の顔が見える地場産を…と、こだわる両親。その背を見て、おやつ作りのこだわりも自然と受け継ぎ、さらに自分ならではのアレンジを追求。
やりはじめたらとことんな職人気質は、きっと家系譲り。ももこさんが表現するおやつには、材料、工程、配合全てにおいてこだわりつつも、食べると心にそっと花が咲き、癒されるやさしい甘さに満ちています。
ハナミユクノ庭

店舗情報
- 店名
- ハナミユクノ庭
- 住所
- 黒部市三日市3718-4
- 電話番号
- 0765-54-3922
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 木曜、第3・第5日曜(第5日曜がない月の場合第4日曜)
- WEB SITE
- http://miuku.jp
- @miuku1101