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富山で見つけたこだわり焼き菓子3選【編集部セレクト】

9月9日は焼き菓子の日とされています。フィナンシェやマドレーヌ、カヌレといった洋の焼き菓子だけでなく、どら焼きやぼうろは和の焼き菓子。更には富山市八尾で生まれたオリジナルの焼き菓子も。聞いたことのあるものから、初めて聞くものまで、多種多様な焼き菓子があなたを待っている。「The bakefull life」。今月は焼き菓子にあふれた日常にしてみましょう。
目次

射水市

Kohaku(コハク)

看板メニューの米粉菓子。香ばしくもっちりとしたカヌレと、ザクッと風味豊かなビスコッティは優しい味わい。

小さなガレージに多彩な焼き菓子がギュギュっと並ぶ光景に胸が躍る。今日はどれにしようと悩む時間も楽しんで!

1日を労う、小さな焼き菓子店

射水市役所近くの静かな住宅街。自宅のガレージに足を踏み入れると、どこか素朴で温かな空気が包み込んでくれる。2026年4月にオープンした「Kohaku」は、木・金・土の週3日だけ扉を開く小さな焼き菓子店だ。

 

お菓子作りが好きで、ずっと自分の店舗を持つことを思い描いていたオーナー。2024年秋に「Kohaku」としてスタートし、委託販売やイベント出店を重ねる中で着実にファンを増やしていった。「お店はどこですか?」と尋ねられる機会が増えるたび膨らんでいったのは、「いつか気軽に立ち寄ってもらえる場所を作りたい」という想い。家族の温かい後押しもあり、自宅ガレージを1から自分たちの手でDIYすることを決意する。壁を立て、断熱材を入れ、菓子スタンドや扉まで手作りした空間には、思い描いていた夢のカタチが詰まっている。

 

「ここに来ると、なんだかホッとする」。そう感じてもらえる場所を目指し、店内で並ぶのは素材の風味を大切に焼き上げた素朴なお菓子たちだ。看板商品の米粉を使ったカヌレやビスコッティをはじめ、クッキーやフィナンシェなど、どれも日々の「おつかれさま」の気持ちにそっと寄り添ってくれる優しい味わい。

 

どれにしようか迷う時間も、オーナーとの何気ない世間話も、ここでは愛おしいひととき。週の終わりや始まりに、頑張る自分を労うためのお気に入りを焼き菓子の中から見つけに行きたい。

 

 

PICK UP!

看板や入口、棚など目に見えるものの、ほぼ全てがDIYで作成。お菓子だけでなく店舗までもが手作り♪

看板や入口、棚など目に見えるものの、ほぼ全てがDIYで作成。お菓子だけでなく店舗までもが手作り♪

店舗情報

店名
Kohaku(コハク)
住所
射水市小林196-2
営業時間
木曜、金曜 15:30〜18:00、土 9:00〜12:00
定休日
日〜水曜
駐車場
2台

滑川市

Patisserie ito

夫婦で紡ぎ、ひとつずつ。小さなお菓子に込める、まっすぐな想い。

贈答用の焼き菓子を包む、色とりどりの風呂敷は奥様がセレクト。「もらったあとも使えて、 飾れて、店名も“糸”だからいいなぁって」。お菓子を贈るひとと受け取るひと、その間に生 まれる縁までそっと包み込む、『ito』らしい贈り物。

配合ひとつ、焼き方ひとつ
その違いに夢中

滑川市に佇む『Patisserie ito』。扉を開けると、宝石箱のようなショーケース、その奥にはフィナンシェやマドレーヌ、雪の玉などの焼き菓子がずらり。店を営むのは、大山町出身のシェフと東京出身の奥様。「お菓子を作ることが楽しい。」そんな素直な気持ちから、シェフはお菓子作りの道へ進むことに。砂糖、バター、卵、小麦粉。材料はシンプルでほとんど同じなのに、配合や工程でまるで別物になる、その奥深さに魅了されたのだった。

 

定番人気はフィナンシェ、マドレーヌ、雪の玉。加えてビスキュイシャンパーニュは女性からの支持も厚い。発酵バターや甜菜糖、県産牛乳など素材にもこだわりながら、配合や製法によって生まれる味わいの違いを追求。ケーキには通年商品がほとんどなく、その時々の素材やアイデアから新しい一品が生まれていく。訪れるたびに違ったおいしさと出会えるのも、この店を訪ねる楽しみのひとつだ。

 

「映えよりも、おいしさを大切に」と、一つひとつのお菓子と丁寧に向き合う。取材中、時折交わされる夫婦のやり取りは微笑ましく、シェフの言葉からは、新しいおいしさを探す少年のような好奇心がのぞく。素材を選び、配合を変え、まだ見ぬ味を探して試行錯誤を重ねる日々。シンプルだからこそ、もっと深く。今日もこの店で、誰かを喜ばせる新しい一品が生まれている。

 

 

PICK UP!

香ばしく焼き上げたフィナンシェやマドレーヌ、ころんと愛らしい雪の玉、鮮やかなビスキュイシャンパーニュなど。形も食感も味わいもさまざまな焼き菓子から、あなたのお気に入りが見つかるはず。

香ばしく焼き上げたフィナンシェやマドレーヌ、ころんと愛らしい雪の玉、鮮やかなビスキュイシャンパーニュなど。形も食感も味わいもさまざまな焼き菓子から、あなたのお気に入りが見つかるはず。

店舗情報

店名
Patisserie ito
住所
滑川市沖田新120-3
電話番号
076-482-4760
営業時間
11:00~18:00
定休日
月・火・水(不定休あり)※8月26日発行時点は夏季休業中。 次回の営業は9月10日から。
駐車場
3台

富山市

林昌堂(りんしょうどう)

ふんわり甘く消える、八尾の伝統焼き菓子

半世紀前の記憶を頼りに、原点の味を再現

初秋の風が心地よく吹き抜ける9月、越中八尾の街が華やぐ季節がやってくる。この地に古くから伝わる焼き菓子「玉天」をご存じだろうか。

 

富山市新保にある『林昌堂』の看板商品は、その原点の味わいを17年もの歳月をかけて現代に蘇らせた「くろみつ玉天」だ。発祥は明治時代。泡立てた卵白に寒天と砂糖の蜜を加えて冷やし固めた淡雪羹に、卵黄を塗り、香ばしく焼き上げたのが始まりである。以来、時代とともに製法や原材料も各々の店で変化を遂げていった。その中で原点の味の再現に挑んだのが同店の店主である。

 

鍵となったのは、二代目・林駒次郎氏が考案した、当時の玉天の味を極めてよく知る八尾の和紙職人・吉田桂介氏の存在である。配合表などの文献が一切残っていない中、店主は吉田氏が記憶する当時の味覚だけを頼りに、幾度となく試行錯誤を繰り返した。

 

黒糖と黄身の配合を何度も見直し、鶏舎を立てることを勧められるほど卵の質に徹底してこだわり、さらには現代の空調やデータ管理技術を駆使。当時は水分量3〜4%だったものを「もう少し水分量を上げた方が美味しいはず」と6%に再構築するなど、現代ならではの技術で極上の食感を追求した。何度も吉田氏に試食を重ねてもらい、ついに「当時の味だ」とお墨付きを得たのが現在の「くろみつ玉天」だそう。表面の香ばしさから一転、口に含んだ瞬間に雪のようにふわっと溶け、黒糖の豊かなコクがやさしく広がる。

 

「明日はもっと美味しくしたい」という先人の気概と、人に美味しく食べてもらいたいという想い。余計な添え物は一切使わず、手仕事で丁寧に作られる和の焼き菓子たちは、一口ごとに心地よい余韻を残してくれる。

 

 

PICK UP!

どら焼き「天上」

特別な素材は使わず、一般的な材料で。ただし、店主の技術にかかると飛びっきり美味しいどら焼きへ。素朴な甘さが口から身体へと吹き抜けるよう。

 

鄙ぼうろ

石臼引きした自家製小豆粉に黒糖とはちみつで仕上げた逸品。カリッとした軽やかな食感と歯切れの良さが堪らない。パッケージの題字は吉田氏の直筆。

 

あまんだら

ポルトガル発祥の菓子をベースにした、どこか懐かしい焼き菓子。マロン餡とラムレーズンがアクセント。しっとりほどけるカステラ生地が大人の味わいに。

どら焼き「天上」

特別な素材は使わず、一般的な材料で。ただし、店主の技術にかかると飛びっきり美味しいどら焼きへ。素朴な甘さが口から身体へと吹き抜けるよう。

 

鄙ぼうろ

石臼引きした自家製小豆粉に黒糖とはちみつで仕上げた逸品。カリッとした軽やかな食感と歯切れの良さが堪らない。パッケージの題字は吉田氏の直筆。

 

あまんだら

ポルトガル発祥の菓子をベースにした、どこか懐かしい焼き菓子。マロン餡とラムレーズンがアクセント。しっとりほどけるカステラ生地が大人の味わいに。

店舗情報

店名
林昌堂(りんしょうどう)
住所
富山市新保42-3
電話番号
076-456-6565
営業時間
8:30〜18:00
定休日
無休

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