あんことロールケーキの融合和と洋の粋な出会いがここに

和ろーる 1,500円／20年以上前に試行錯誤を重ねて生まれた和ロール。サイズは24cm（８寸）カット無し。賞味期限２日間（要冷蔵）。贈り物やお祝い事、自分へのご褒美にも。

扉を開けると、朝早くからつき上げられた餅や、丁寧にこしらえられた茶菓子が、静かにその出番を待っている

ちゃんと仕事をすれば砂糖は美味しくなる

「大切な人との懸け橋に」「家族のメモリアルに」「今日一日の幸せに」店主の森崎さんの温かい想いが、一つひとつの和菓子に込められている『菓子処あん』。その店名が示す通り、あんこへの強いこだわりを持ち続けている和菓子屋さん。朝から北海道産小豆を煮始め、午後に皮むき、漉し、絞り、砂糖とじっくりと焚き上げる。半日という時間をかけ、一切の妥協なく作られるあんこは、まさに職人の魂が宿る。その情熱は、和菓子のオリンピックとも言われる全国菓子大博覧会（4年に1度開催）で二度も表彰されるほど、その実力は広く認められている。
　そんなこだわりのあんこと見事な調和を生み出したのが、看板商品の一つである「和ろーる」だ。和菓子の魂であるあんこと、洋菓子の定番ロールケーキ。意外な組み合わせだが、口に運ぶとあんこの優しい味わいと、ふんわりとしたクリームのほのかな甘さが絶妙に調和し、どこか懐かしさと新しさが感じられる。老若男女を問わず魅了するその味は、近年では、若い女性からも支持を集め、その人気は広がりを見せている。
　「お菓子に欠かせない砂糖を、甘いではなく、美味しいと感じてもらえるように努めています。砂糖を一番美味しく食べられるのがあんこなんです」。森崎さんは、静かに、しかし力強く語った。長年の経験と、あんこへの深い愛情が凝縮されたその言葉は、『菓子処あん』の味の根幹を物語っている。全国が認めた実力と、あんこへの情熱が育んだ「和ろーる」を、ぜひ一度味わってほしい。